現在のページはホーム > の中の 地雷除去への取り組み > の中の なぜ?なに?地雷除去 > の中の 大切なのは安全性と信頼性 > のページです。
大切なのは安全性と信頼性
地雷の除去作業でなにより大切なのが、操縦する作業員の安全確保です。日建の対人地雷除去機は爆風の衝撃を逃がすよう設計され、底部から燃料タンクにいたる車体全体を高強度の鋼板で補強。また、広い視界が必要な運転席は、一般的なガラスの300倍の強度を確保した多層強化レックスガードで保護。厳しい耐爆実験をクリアしています。
その結果、現在まで作業員が負傷する事故がないだけでなく、納品した110台(※2016年3月現在)のすべてが現在も正常に稼動しています。
対戦車地雷による耐久性・耐爆性・安全性テスト
運転席および燃料タンクの耐久性・耐爆性・安全性テスト
耐爆実験では指向性地雷(クレイモア、鉄球)を直撃させて運転席の安全性テストを実施
破壊力のある指向性地雷
耐久性・耐爆性・安全性を確保された運転席およびフロントシリンダガード
ガードにより燃料タンク・ハイドリックタンクの耐久性・耐爆性を確保
作業の安全確保のためには、地雷除去機を操縦する現地スタッフの技術トレーニングも重要です。地雷除去機の納品後は、これまで積み重ねてきた作業スキルを標準化した作業手順書に沿って、現地スタッフへのレクチャーがスタート。油圧ショベルの基本操作をはじめ、安全を確保しながら地雷除去を行う手順やメンテナンス法を、寝食をともにしながら1ヶ月に渡って伝えていきます。
作業手順書に沿って実際に作業してみせて実践的なレクチャーを実施
安全性が求められる重機の運転指導はマンツーマンできめ細かく
現地スタッフのみで地雷除去作業ができるようになったあとも、現場では解決できないトラブルが発生した際には日本から技術者が駆けつけることで、緊密な信頼関係を築いています。
“安全な自分たちの土地を取り戻す”という地雷除去の仕事は、現地に暮らす若者たちにとって、いまでは憧れの的。使命感に燃える彼らと歩調を合わせ、ハード・ソフトの両面で、地雷除去作業の安全性と信頼性の向上に尽力しています。