講演会レポート 2012年

徳島県・香川県で地雷除去活動講演を実施

2012年7月

7月3日、4日、国立徳島大学(総合科学部・工学部主体 約180名)、国立香川大学(教育学部 約40名)を対象に講演を実施しました。両大学を含め四国四県の大学では、前期期間中(4月~7月末まで)、JICA(独立行政法人 国際協力機構)とNGOが連携した国際協力論を展開しており、学生たちはアジア・アフリカ諸国の医療の実態や平和構築支援、赤十字社の活動などを学んでいます。講演を聞いた学生からは、「安定志向もいいが、夢を持つことが大事」、「何のために仕事をするのかを考えて就職活動をしたい」などの声を頂きました。

徳島大学にて

香川大学にて

参加されたみなさまの声

  • 『僕は工学部でモノづくりをしていますが、人助けでモノづくりを考えたことはありません。「人がいるからモノづくりが出来る」まったくその通りだと思いました。そう考えることが出来る人は工学部の憧れです。自分のやりたいことの目標が変わりました。』
    (徳島大学 工学部 2年 男性)
  • 『地雷除去を企業という立場で行っていることが非常に画期的である。ふつう企業は利益を優先させなければいけないので、何年もかけて開発の成功までこぎつけたことはすごい。また私は個人的に雨宮さんの考え方が好きだ。一番を目指さなければいけないのは当然だと思うし、雨宮さんの座右の銘にもとても共感できる。この世界はダメなところがたくさんある。そこを正すのが次の世代である。世界を正しい方向へ導くためには「知恵」と「技術」が必要であり、それを人生の先輩方に教わりながら歩んで行きたい。』
    (徳島大学 2年 男性)
  • 『私は来春よりゼネコンで働くことになっています。私は文型出身ですが、英語学習、途上国での生活体験をかねてフィジー共和国に行き、そこで「インフラ整備を通し、途上国の発展に貢献したい」という思いを得たからです。 今回の雨宮さんのお話は、とても心に残るとともに、自分のゼネコンに行くという選択はまちがってはないと思うし、これからも頑張っていこうと思えました。』
    (香川大学 5年 女性)

大学講師からのコメント

  • 『学生からはポジティブな感想・意見がほとんどですが、何人かは雨宮さんのいう「自分の身を犠牲にして他人に尽くすのが本当の支援・人道だ」に対して、「私は雨宮さんのように身を捨ててまでやる勇気はないです」という類の反応がありました。その真意は、自分の命を捨てて他人を助けろ、というのではなく、自分の行為に命がけの責任を持て、あるいは命を懸けるほどの意欲と責任を持て、ということかと思います。』
    (徳島大学 講師)
  • 『学生にとって、大変刺激となるお話であり、さらに地雷の怖さ、戦争の不条理、生まれた場所が違うことで生じている格差について考える機会になったと思います。 世界を救える技術があるというのは、素晴らしいこと。その技術に目標、信念が寄り添い、志を同じくする少しの仲間がいれば、「確実に世界は変えていける」と実証してくださっているようで、雨宮さんの存在自体が多くの人に勇気を与えているように思いました。 就職活動でも、これからは学歴よりもコミュニケーション能力を含む人間性、技術、経験が問われてくると思います。 今回のお話は、就職活動真っ只中の学生にも色んな角度から刺激を与えたようです。』
    (香川大学 講師)

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