ニュース 2014年
納入報告 アンゴラ
2014年3月25日
アンゴラ共和国は、アフリカ南西部に位置し、面積は124.7万平方キロメートル、人口は2082万人、 1人あたりのGDPは6331米ドルとなっています。アンゴラは旧ポルトガル植民地であり、 1961年からのアンゴラ独立戦争を経て1975年に独立を達成しました。独立後も2002年まで内戦が続き、 これらの戦争によって大量の地雷が埋設され、その数は1000万個以上と言われています。内戦終結後は、 石油やダイヤモンドなどの豊富な鉱物資源をバックグラウンドに急激な経済成長を遂げています。しかしながら、 鉱物資源の採掘地を中心に残された数多くの地雷が、経済発展の阻害要因となっており、 早急な地雷除去の必要性が高まっています。このような状況下、2012年に整備工場を建設、 2014年に20台の対人地雷除去機を納入致しました。
弊社では、現地の人が自らの手で「復興」を成し遂げるため、
納入先に対して「技術供与」「人材育成」に注力しています。アンゴラにおいては、
2012年に行った整備工場の機材設営後のトレーニングに加え、今回の納入に伴い、
1年間にわたるトレーニングを予定しています。今回の研修では、マランジ、ベンゲラ、ビエ、
ベンゴの4つの州(地図内緑字)から計11名の訓練生が派遣され、INADウアンボ支部・整備工場(地図内赤字)
で行われています。前半の6ヶ月は整備機材、後半の6ヶ月は対人地雷除去機を取り扱うトレーニングを実施しており、
各機材の説明使い方・メンテナンスなどの理論的なものからはじめ、部材の加工、
機器の分解・メンテナンス・組立など実技トレーニングまで指導しています。
今後も、継続的な対人地雷除去機の納入と共に、現地での技術教育に注力し、
地雷被害地域の復興支援に取り組む所存です。
納入時指導(機材)①
納入時指導(機材)②
納入時指導(機材)③
納入時指導(操作)
納入時指導(整備)
トレーニング修了書授与式
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