ニュース 2013年
納入報告 モザンビーク
2013年7月25日
モザンビーク共和国はアフリカ東岸に位置し、面積約80.2万平方キロメートルの国土で、
人口は約2,289万人、一人当たりGDPは896米ドルとなっています。国民の70%が貧困層で、
世界で最も貧しい国の一つであるといわれています。
モザンビークは旧ポルトガルの植民地であり、1964年から1974年にかけて独立戦争を戦い、
独立達成後も1975年から1992年まで内戦が続きました。約30年にも及ぶ戦争の時に地雷が埋められ、
その数は200-300万個にも達すると言われています。内戦終結から20年経過した今でも多くの地雷が残存しており、
全10州のうち南部の5州の約1,200ヘクタールの土地が地雷原となっています。
経済状況においては、内戦終結後の1990年代後半以降は順調な発展を遂げており、
年平均8%の成長を遂げています。しかしながら、地雷が鉱物資源の周辺に多く埋設されており、
国の発展の大きな阻害となっています。経済発展を進め、貧困層の生活水準を引き上げるためにも、
地雷除去を早急に推し進める必要があります。
このような状況下、2011年4月にモザンビーク共和国の政府機関である"National Demining Institute"(以下IND)に、
対人地雷除去機第1号機の納入を開始しました。
2013年4月4日の、国際反地雷デーに併せて、2号機の納入および記念式典を行いました。
式典には、モザンビーク共和国ハンゼ外務副大臣、在モザンビーク橋本日本大使、三菱商事、
各NGO責任者他など約100人の方々にご出席頂きました。記念式典では、
APOPOの対人処理機「Digger」のデモンストレーションや、子供たちの歌などのプログラムが執り行われました。
4月2日から27日にかけては、納入時指導を実施し、トレーニング修了者には、修了証書を授与しました。
納入記念式典
納入記念式典
歌を披露してくれた子供たち
納入時指導(座学)
納入時指導(運転)
納入時指導(運転)
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